教科の紹介

国語
 国語教育では、高度情報化社会に即応できる言語能力を養成します。 「考える、読む、書く、話す、聴く」という基礎力を高めること、人生・社会・文化に関する文章・詩歌に触れ、社会人としての識見を高めること、複雑な情報社会に対応するコミュニケーション能力を高めることを目的に、1年から4年まで系統立てて授業を編成しています。 高校で学ぶ国語知識、大学で学ぶ文学の素養に加えて、工学技術者に必要な高レベルのコミュニケーション・スキルを修得します。
社会
 沼津高専では、地理・歴史・法学・経済学・哲学といった広く人間・文化・社会・環境に関わる人文・社会系の科目も学びます。 これらの科目はいずれも人類社会の多様な問題について理解と認識を深めるうえで大切なものです。 これら人文・社会系の科目は、理工系とは異なる分野について異なる方法論によって学問するので、意外な面白さに出会えることがあります。 その面白さに学生諸君が知的好奇心をもって触れることができるよう授業を編成しています。
英語
 英語は、未来を切り開いていく人たちにとって、とてもたいせつなコミュニケーションの手段です。 技術者や研究者にとっても、情報を集めたり、研究成果を発表するために、とても必要になってきます。 沼津高専では、さまざまな分野で活躍できるように、英語の基礎学力をつけるため、教室での授業のほかに、マルチメディア教室の活用、自学自習できるe-learningシステム、たくさんの英語に触れる多読指導などの教育活動を取り入れています。
ドイツ語
 ドイツはEUの経済の中心で、多くの企業はヨーロッパにおける企業活動の拠点をドイツにおいています。 ドイツには長く大きなヨーロッパ文明の伝統が今も日々の生活の中に生き続けていて、人々は日本やアメリカとは異なった環境・慣習・生活様式・考え方で生活しています。 ドイツ語の学習を通じて、ドイツ・ヨーロッパ文化を学び、それと比較することによって、日本文化・日本人の考え方を客観的に見る見方を身につけます。
数学
 ガリレオは「自然という書物は数学の言葉で書かれている」と言いました。 数学は、自然の法則を明らかにし、それを工学に応用するとき、すばらしい道具になります。 沼津高専では3年終了までに、高校で学ぶ基本的な数学はもちろんのこと、大学1年の内容まで学びます。 4年からは各学科に応じて、より専門的な内容を学びます。
物理
 自然の中には様々な「法則」が隠れています。 それを明らかにするのが物理学です。 物理学の法則は、自然現象を不思議と感じることから出発し、多くの実験や理論的考察の繰り返しで整理されてきました。 現在の科学技術は、こうした法則を上手に利用することで発展しています。 沼津高専では実験をたくさん取り入れた多彩な授業を行っています。 高校で学ぶ基礎の物理から、高度な工学的応用をめざした応用物理まで、1年から5年にかけてすべての学生が学びます。
化学
 化学は物質の性質を明らかにし、応用していく学問です。 私たちが「もの」を使って何かをしようとするときには、その物質についての知識や化学の考え方が必要となります。 また、日常生活の中にも電池や洗剤、合成樹脂、医薬品など化学のしくみを利用したものが数多くあります。 沼津高専では1・2年で実験を交えながら化学の基礎について学びます。 はじめは物質の最小単位である原子から学び、単体、化合物と少しずつ物質の世界を広げていきます。 あわせて化学反応のしくみ、物質の扱いや振る舞いについて学びます。
生物
 生物が生命活動を維持する基本的なメカニズムについて学びます。 さまざまな生物の特徴を学習し、生物の多様性を知ることによって、地球上の他の生きものや環境に対して謙虚に向き合う姿勢を養います。 また、物質工学を専門に学ぶことになる学生には、専門課程へ進むための基礎としての生物学をここで学びます。
保健体育
 沼津高専では、自らの健康を維持し、体力の向上を図ることができる能力の育成を体育教育の第一目標としています。 また、第二の目標として、生涯にわたるスポーツライフの中で出会う新しい運動の習得、スポーツに親しむ態度の育成を目指しています。 このような目標を実現するために、学年ごとのテーマに沿って運動種目を学習していきます。
芸術
 芸術は人生に潤いを与え、人格に深みを付加します。 若さあふれ感受性豊かな青年期に、音楽・美術の活動を通して創造的な表現と鑑賞の能力を伸ばすことで、豊かな人生をおくることができる社会人へと育てます。

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沼津高専 カリキュラムとシラバス(一般科目)